11.失敗。

ショーが終わると、いよいよ「ご対面〜!」だ。
が、一般のお客さんも一斉に帰ろうとするわけで、
なかなか身動きがつかない。

私の席は2階席で集合場所の真反対の位置にある。

果てしない旅。

参加者の中で、私が一番、遠いのだ。

 帰り客と一緒にとにかく廊下に出、下るしかない。
これが、思ったより大変だった。

皆は直近の出口へ向かっているが、
私は一番遠い場所へ向かっているのだから、
人の波に逆らうことになる。

結果、ものすごく時間を食ってしまった。

焦った私は勇気を出し、一番近くにいたスタッフに、
ツアーの集合場所に行きたい旨を伝えたが、

「すみません、私では分かりません・・・」
  と、あっさり却下されてしまった。仕方ないので、
「とにかく北西に行きたいんですけど・・・」
(武道館ではブロックが方角名になっている)
とさらに言ってみたが、
「あっちの方角です」
と言うだけで、誘導はしてくれなかった。

本当に方角を聞いたんじゃないよ・・・と思ったが、
これ以上何か言う勇気もなく、礼を言って先を急いだ。

とりあえず、「北西」と書かれた看板の真下に来た。
この辺に居りゃ、知った顔が見えるかな、と思い、
しばし、ボーッとしてしまう。

が、皆が居る場所はほんの数メートル先だった。
人がごった返していて、その上私は背が小さすぎ、
自分からも皆からも見えなかった・・・。

しばらくして、若い黒スーツスタッフが、
「ツアーの方ですよね・・・?」
と探しに来てくれた。

この時私は暢気にも、あ、場所ずれてた?
くらいに思っていた。

到着すると、誘導してくれたお兄さんが、
最後の方、いらっしゃいました〜」
と高らかに宣言した。

えっ・・・ってことは、すごく待たせてた?

宣言と同時にツアーは動き始めてしまったので、
皆さんに詫びるチャンスをなんとなく失った。

思いっきり、血の気が引いた。

心の中で皆さんに詫びつつ、泣きそうな気持ちを
なるべく落ち着けながら、
皆さんの後を、小走りについていった。

同じ日に参加された方がもしこれを見ていらしたら、
心よりお詫びと、お礼を申しあげたい。

私が到着した時、列の一番後ろに並んでいたご婦人が、
私を見るなり、

「あ〜!よかった!」

と、嬉しそうに言って下さった。

全く知らない方なのに、待たせた私を怒るでもなく、
心底心配し、着いたことを喜んで下さったのだ。

どんなに救われた心地がしたか・・・。

今でも有り難い気持ちでいっぱいだ。
もし待たされる立場になった時は、こうありたいと思う。
(そう言いつつ怒るなぁ、私は(笑))

  • tetsuya

    『サラブライトマンに会ってきた』もいよいよ佳境に入ってきましたね。
    名古屋でのバックステージツアー参加にされた年齢層は割と高かった様でした
    中には60代から70代近いような方もみえましたが東京はどうでした?
    それほどの年配の人達はどうやってバックステージツアーのことを知ったんでしょうかね、不思議に思っていたんですが。
    やっぱり、インターネットをやっていたんでしょうかね。
    ところで、トリピーさんはどうゆうきっかけで参加されたんですか?

    アジアツアーもとうとう今日5日で終わりですね
    この後はいよいよヨーロッパツアーなんでしょうけどまだ発表されてませんね。
    それに、オーストラリアがアジアツアーの予定に入って入ってなくて、ホームページでもこのままとばされてしまうのではないかという心配の書き込みがありますよね。
    その気持ちはよく分かります。
    もし、日本がそんな状態だったらもう心労で倒れてますね、きっと。
    サラファンとしてはできるだけ多くの人にコンサートの感動を体験してほしいのですが、新作を出して1年経ってもワールドツアーが終わらない(このままだと2年近くかかってしまいそう)というのも、さすがワールドワイドな人気のサラならではですね。

    • http://toripy.com Toripy

      tetsuyaさんへ

      コメントありがとうございます〜!
      (ちょっと体調崩してまして、更新が遅れててすみません・・・)

      東京も、詳しくは更新内で書きたいと思いますが、割と高めの方が多かったような。(でも、若いカップルも居ましたよ〜)

      確かに他の方がどういうきっかけで参加されたのか、気になりますねぇ〜!!
      年配の方の中には、お子さんなどからプレゼントされた、という方もいらっしゃるかも?

      ちなみに私はというと、プロローグに書いたのですが、ぜんぜん別のジャンルの、日本の歌手繋がりでコンサートの存在を知り、その後上手い具合でツアーの情報もネットで得たのです。前々から用意していた訳じゃないので、本当にラッキーでした。

      ヨーロッパの件、不安の声が大分前から出てましたねぇ。現地のファンは不安でしょうね・・・。

      でも一国の全国ツアーでも大変でしょうに、世界ツアーをするのはさぞや、と思いますね・・・。
      サラのようにスタッフも一流の方を使っていると、サラ一人の都合ではどうにもならない面もあるでしょうし、あの舞台装置を運ぶだけでも・・・いろいろ大変そう。

      世界的な人物でいるのも、そのファンでいるのも、楽じゃないですね(笑)。