5.水面下の世界。

さて、いよいよステージを見る。

T字型の、ランウェーが長く伸びているタイプの舞台。
それに触れることが出来た。

ここにサラが立って、歌うのかぁ・・・!

近くで見ると当たり前だが一枚板でなく、継ぎ目がある。
それが、案外ぴっちりとは閉じてなくて、
ほんの少しだけど、空いたり段差になったりしていた。

私なら、これに足引っかけて転んじゃいそうだ。

すごい高さのヒールの靴履いて、衣装も
裾の長いのが多いのに、よく転ばないなぁ・・・。
それだけで感心。

舞台には黒い布が、マジックテープで
留めたりしてあって、思いの外、簡素だ。
布自体ももっと重いかと思いきや、薄い軽い布。

黒布をめくって、内側も見せてくれた。
当然そこは「裏」なので、鉄骨や板が剥きだし。

そこにクリスマス・ツリーに使うような、小さくて
連なった豆球が一連、這わせてある。

「サラは、ここを通るのよ」

・・・え、ここを??

T字の長い方は、舞台そのものがかなり低い。

鉄骨自体の厚みもあるので、通れる空間は
もっと低くなる。80cmあるかないかだ。
その上衣装や靴、髪型もボリュームを出してあるから
私くらい小さな女でも、這うようにしなくては通れない。

サラは小柄には見えない、どうやって・・・?

それに、この豆球、どう考えても暗い。
表で強いライトを浴びた後だと、余計に暗く
感じるのじゃないだろうか。
よくどこにもぶつけずに、走れるものだ。

「想像してみて。あのゴテゴテ衣装を着て、
高いヒール履いた、こーんなでっかい髪型のサラが、
ここを慌てて、通るとこ(笑)」

シュウ・メイさんが、おどけて身振り手振り付きで言う。

サラを知らない人は、マリー・アントワネット
を想像するといい(笑)。

brightman魂。

すごく豪華な装いで、ステージでは
「私は優雅なことしかしたことありませんのよ」
というような涼しい顔で歌う人が、
こんなとこを、這うように走るなんて!

ものすごいギャップ・・・!(笑)

白鳥の、水上と水中の違い。
けど、そのどちらも白鳥なのだ。

ここでシュウ・メイさんのTVショッピングのお時間。

「この舞台セットは、サラ個人の所有物です。
2つほど予備があるので、ご希望の方はどうぞ。
今ならサイン入り!カラオケにいかが?」

確かに、この上でカラオケしたら、気分よかろうなぁ。

その後、今回の目玉である最新の3Dの装置を
チラッと見せてもらって、ステージの見学は終了。

「3Dについては、ショーを見てのお楽しみ。
これをコンサートに使うのは世界初だから、
皆さんが世界で最初の観客の一人よ」

次回、ほんとうの「バックステージ」へ。